活動報告

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2009年10月、藤沢歯科ペリオ・インプラントの雨宮啓と雨宮花が、日本歯周病学会の歯周病専門医に認定されました。当院における4名すべての歯科医師が日本歯周病学会歯周病専門医として、より専門性の高い治療を提供すべく、皆さまの診療を担当させていただきます。

また2010年2月8日に、院長の雨宮啓が(社)日本口腔インプラント学会の口腔インプラント専門医の認定を受け、当院の2名の歯科医師が口腔インプラント専門医として、皆さまのインプラント治療を担当させていただきます。

藤沢歯科ペリオ・インプラントは、地域医療におけるインプラント・歯周病治療の専門的医療機関としての役割を担うとともに、皆さまが、ご満足いただける診療を提供できるよう、一丸となって邁進していきたいと思います。

皆さまのご来院を心よりお待ちしております。

日本臨床歯周病学会第36回年次大会に参加してきました

日本臨床歯周病学会第36回年次大会2018年7/7-8に、広島県・広島国際会議場で開催された日本臨床歯周病学会第36回年次大会に参加してきました。大会のメインテーマは「炎症と慢性疾患」で、歯周治療によって全身の健康を維持できるのか? という医科と歯科の枠組みをこえた内容です。1990年代に「ペリオドンタルメディスン」の概念が発表されて以来、歯周病による炎症は全身に波及し、多くの全身疾患と関連があることが報告されてきました。例えば、心疾患や糖尿病、低体重児出産、リウマチ性関節炎などは、歯周病との関連性が明らかになり、最近では、全身疾患の治療の一つとして歯周治療をすることで、疾患の発症頻度の減少や、症状改善につながることが研究結果として報告がなされています。今回は、医科・歯科の先生が登壇し、さまざまな分野における歯周治療との関連性についてセッションが組まれ、詳細なメカニズムに関して話を聞くことができました。

歯周病は嫌気性菌(酸素の有無にかかわらず増殖できる細菌)を主体とした細菌感染が慢性の微小炎症(歯周組織炎)を引き起こしますが、糖尿病患者でも、大型化した脂肪細胞周囲で炎症が起こり、脂肪組織炎となります。その結果、炎症性サイトカインが分泌されることでインスリン抵抗性が高まり、結果、血糖値が上昇するわけで、歯周組織炎と脂肪組織炎はいずれもインフルエンザや肺炎のような急性炎症とは異なり、長期間にわたる軽微な炎症であるがゆえ、従来の医科常識からすると無視できるくらいの血液検査の反応しかしないにもかかわらず、結果として糖尿病の悪化や心筋梗塞の発症リスク上昇など全身に莫大な悪影響を与えることとなります。糖尿病の血液検査データの一つにHbA1cがありますが、「歯周治療によりHbA1cは0.4~0.7ポイント低下する」ことがわかりました。2016年には、日本糖尿病学会から「2型糖尿病患者では歯周治療により血糖が改善する可能性があり、推奨される」というと糖尿病治療のガイドラインの発表もあり、医科歯科の領域をこえて、慢性微小炎症に対する考え方が大きく変わってきたように思います。歯周病の放置は、慢性微小炎症を通じてインスリン抵抗性を産み出し、糖尿病を悪化させますが、歯周治療は経口血糖降下剤一剤に匹敵する血糖改善効果があります。

藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターでは予防歯科ブースとなる「藤沢歯科予防クリニック」を併設し、日本歯周病学会歯周病専門医と日本歯周病学会認定歯科衛生士による専門的な歯周病予防に取り組んでいきます。30・40代の80%が歯周病と言われる時代、いい歯科衛生士を見つけていただいて、ご自身の口腔ケアの仕方はもちろん、生活習慣の改善や食事のとり方、かみ合わせは大丈夫か?や、マウスピースって本当に必要なの?など・・歯周病予防のプロフェッショナルがアドバイスさせていただきます。健康な歯はもちろん、皆様の健康づくりをサポートしていきたいと考えております。

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