活動報告
2009年10月、藤沢歯科ペリオ・インプラントの雨宮啓と雨宮花が、日本歯周病学会の歯周病専門医に認定されました。当院における4名すべての歯科医師が日本歯周病学会歯周病専門医として、より専門性の高い治療を提供すべく、皆さまの診療を担当させていただきます。
また2010年2月8日に、院長の雨宮啓が(社)日本口腔インプラント学会の口腔インプラント専門医の認定を受け、当院の2名の歯科医師が口腔インプラント専門医として、皆さまのインプラント治療を担当させていただきます。
藤沢歯科ペリオ・インプラントは、地域医療におけるインプラント・歯周病治療の専門的医療機関としての役割を担うとともに、皆さまが、ご満足いただける診療を提供できるよう、一丸となって邁進していきたいと思います。
皆さまのご来院を心よりお待ちしております。
第104回アメリカ歯周病学会年次大会に参加、シンポジストとして講演させていただきました
2018年10月27日(土)~30日(火)に、カナダ・バンク―バで開催された第104回アメリカ歯周病学会年次大会(America Academyof Periodontology 104th Annual Meeting)に参加、シンポジストとして講演してきました。
本大会は2年前に開催されたサンディエゴでの学術大会以来となる、米国歯周病学会、日本歯周病学会、日本臨床歯周病学会の3学会の共催開催となり、4日間にわたって様々なテーマで講演が開催された。日本からは約300名、世界各国の歯周病専門医およそ5000名が参加する世界最大規模の歯周病学に関する学会で、学術大会には世界各国で活躍する著名な歯周病専門医やインプラント専門医がプレゼンターとして招聘され、50にも及ぶセッションの中で、インプラント治療における硬組織や軟組織のマネジメントや補綴、天然歯の保存について、根面被覆の術式などさまざまなテーマで講演が開催されました。その中、私はアジア・パンパシフィックセッション「TissueManagement」のセッションで、シンポジストを務めさせていただくこととなったのです。約1年前に講演のお話を頂いて、大変光栄なことですので、お引き受けして英語の準備を進めてまいりました。今回は広島でご開業の歯周病治療の有名な先生と大学歯周病学講座の教授と私の3名が日本代表として選ばれ、私に関しては、高校の野球選手が突然、アメリカのメジャーリーグで試合をしにいくような心境です。カナダまでのフライトは8時間。金曜日の夜に羽田を出発して、バンクーバーに金曜日のお昼過ぎに到着し、すぐに会場となるバンクーバーコンベンションセンターで事前打ち合わせです。夜は日本から参加された先生方との懇親会に参加して、0時頃には寝ようと思ったのですが、時差ボケと緊張感からなかなか寝付けずに、明け方5:00に目を覚まし、8:00スタートの4時間のセッション内で、「インプラント治療における歯槽骨の再生治療」に関する講演をさせていただきました。アメリカ歯周病学会という大きな舞台だけに最初は緊張しましたが、会場が暗くなり始まってしまえば、あっという間の25分間の英語プレゼンテーションで、終わってみれば大変貴重な機会を頂戴したな・・と感慨深い思いです。講演はとても好評だったようで、また他での講演の依頼を頂きました。今回の講演を通じての感想は、日本の歯周病やインプラント治療の知識や技術は、世界の専門家と比べてそん色ない医療水準であり、もちろん欧米から学ぶ部分も多いことは事実ですが、最後のメインセッションを聞いていても、日本初の歯周組織再生薬に関する講演が行われるなど、日本の歯科医療が誇れる部分がたくさんあるな・・というのが実感です。
本講演をするにあたって、シンポジストにご推挙頂いた先生方、私にとってのメンターの先生方、また、私の診療をいつも一緒に支えていただいている藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターの歯科衛生士の方はもちろん、スタッフの皆様、そして、勉強会で切磋琢磨する先生などなど、皆様にご助言いただき、感謝の一言では足りませんが、皆様に心から感謝の気持ちで一杯です。目の前にいる患者さんへの最善と思われる歯周病やインプラント治療を提供することはもちろん、若い先生方に知識と技術を継承しながら、次のステージで活躍できる歯科医師になれるように、これからも研鑽を積んでいきたいと思います。
4日間の学会を通じて、私が論文や本を通じて目にしていたトップデンティストの話を一次情報として聞くことの大切さを感じるとともに、医療技術支援にかかわるテクノロジー進歩には目を見張るものがあるなという思いである。光学印象やCDA-CAMシステムといった医療支援システムがたくさん登場する中、10年くらい前に登場したインプラント手術時のナビゲーションシステムが大きく様変わりしていたのである。以前は大型の装置を頭部や手術部位付近に装着して手術する必要があったが、機器は小型化し、通常の手術とあまりかわらない環境でのインプラント手術が可能となりそうだ。また、ナビゲーションの良いところは、従来のガイド手術と違い、途中で変更することや、手術状況により、より安全で確実な手術選択ができる点であり、もしかしたら、ナビゲーションシステムを使ったインプラント手術は車と一緒で標準的な治療になるかもしれない。
これからも藤沢市から、そして湘南地域から、微力ながら私たちが取り組んでいる歯周病治療やインプラント治療に関する有益な情報発信に務めてまいりたいと思います。また、地域医療への貢献では、歯周病・インプラント専門医という立場から、皆様にとって最善と思われる歯周病治療・インプラント治療を通じた、口腔内の細菌感染低減と咀嚼機能の回復に邁進し、「笑顔で、美味しく食事ができる」という歯科発の健康プロモーションに藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターとして努めてまいりたいと思います。