どのくらい持つの?インプラントの平均寿命と長持ちの秘訣

インプラント

インプラントの「寿命」に関する不安、藤沢歯科が解消します

歯を失ってしまった場合の治療法として、今や「インプラント」は非常に有力な選択肢となっています。しかし、多くの方が抱く最大の疑問は、インプラントって、どのくらい持つの?という点ではないでしょうか。高額な治療費をかけるからこそ、長期間安定して使えるのかどうかは非常に重要な問題です。

結論からお話しすると、インプラントは適切なケアを行えば、ご自身の天然歯以上に長持ちする可能性を持っています。

この記事では、インプラントの「平均寿命」に関する専門的なデータから、当院がどのようにしてインプラントを長持ちさせるための専門的かつ包括的なサポートを提供しているのかまでを、親しみやすく、かつ専門的に解説していきます。


1. 専門家が解説!インプラントの平均寿命に関するデータ

インプラントの「寿命」とは、機能し続ける期間のことです。これは入れ歯やブリッジよりもはるかに長い傾向にあります。

1-1. インプラントの平均的な「生存率」

世界的に見ても、インプラント治療の成功率(インプラントが脱落せずに残っている確率=生存率)は非常に高い水準にあります。

10年後の平均生存率:90%~95%

これは、10本治療を行った場合、そのうちの9本以上は10年後も問題なく機能していることを意味します。適切なメンテナンスを行っている場合、15年以上、中には30年以上にわたって安定して機能している事例も多数報告されています。

1-2. 入れ歯・ブリッジとの比較

治療法平均的な寿命特徴
インプラント10年以上の生存率が90%以上適切に手入れをすれば半永久的に使用可能
ブリッジ約7〜8年支えとなる両隣の歯に負担がかかる
入れ歯約4〜5年破損や不適合で定期的な作り直しが必要

このように、インプラントは他の治療法と比較して圧倒的に長持ちする傾向があり、長期的なコストパフォーマンスに優れていると言えます。


2. 寿命を左右する!インプラントがダメになる主な原因

インプラントの寿命を縮める主な原因は、天然歯を失う原因とよく似ています。

2-1. 最大の敵:「インプラント周囲炎」

インプラント周囲炎は、天然歯でいうところの歯周病です。これはインプラントの寿命を縮める最大の原因です。

  • メカニズム: 毎日の歯磨き不足などにより、インプラントと歯ぐきの境目に細菌が溜まり、炎症を起こします。
  • 進行: 炎症が進行すると、インプラントを支えている周囲の顎の骨が溶けていき、最終的にインプラントがグラグラして抜け落ちてしまいます。
  • 特徴: インプラント周囲炎は天然歯の歯周病に比べて進行が非常に速い特徴があります。

2-2. その他の要因

  • 過度な力(咬合力): 噛み合わせのバランスが悪い場合や、歯ぎしり、食いしばりが強い場合、インプラント本体や被せ物に過度な負担がかかり、破損や周囲の骨へのダメージを引き起こします。
  • 人工歯の破損: 強い力がかかりすぎたり、経年劣化したりすることで、インプラントの上に乗っている人工歯(被せ物)が破損することがあります。

3. 【専門医の視点】インプラントを「長持ち」させる藤沢歯科の秘訣

当院は、日本口腔インプラント学会専門医による治療と、日本歯周病学会専門医・指導医による包括的なメンテナンス体制で、インプラントの長期安定を目指しています。これが、単に「手術が成功した」というレベルを超え、20年、30年とインプラントを使い続けるための当院の強みです。

3-1. 治療前の精密診断と計画(失敗を未然に防ぐ)

インプラントの寿命は、手術前の計画でほぼ決まると言っても過言ではありません。

  • CT・オーラルスキャナーによる精密検査: 骨の量、質、神経や血管の位置を正確に把握し、インプラントを埋入する最適な位置と角度をミリ単位で決定します。
  • 専門医による多角的な診断: 当院では、歯周病専門医の視点から、インプラント周囲炎になりにくい噛み合わせのバランスや、既存の歯周病リスクを徹底的に排除した上で治療計画を立てます。
  • マイクロエンド(顕微鏡歯科)治療: 残っている天然歯を可能な限り保存するため、CTを用いた精密検査とマイクロエンドによる精密根管治療にも注力しています。天然歯が健康であることは、インプラントを守る上で非常に重要です。

3-2. 痛みに配慮した、安心・快適な手術環境

どんなに技術が高くても、患者さんが治療に強いストレスを感じてしまうと、メンテナンスへの意識が低下してしまう恐れがあります。

  • 日本歯科麻酔学会専門医の在籍: 当院には麻酔専門医が在籍しており、静脈内鎮静法を提供しています。これは、点滴の麻酔でウトウトと眠っているような状態で治療が終わる画期的な方法で、「痛くない」「怖くない」治療を実現し、患者さんの心身の負担を大幅に軽減します。
  • 歯科心理カウンセラーによるサポート: 治療に対する不安や悩みを抱える方には、専門のカウンセラーが寄り添い、安心して治療に臨めるようサポートします。

3-3. 治療後の包括的な「予防・メンテナンス」プログラム

インプラント手術後のメンテナンスこそが、寿命を決定づけます。

  1. 歯周病専門医によるメンテナンス: インプラント周囲炎は歯周病の専門知識がなければ発見・治療が困難です。当院では、専門医と認定歯科衛生士が連携し、インプラントの状態、噛み合わせ、そして口腔全体の健康を定期的にチェックします。
  2. 栄養サポートと全身の健康: 管理栄養士による食事指導や、高濃度ビタミンC点滴などの点滴療法も提供し、インプラントを支える土台となる全身の免疫力の維持をサポートしています。歯周病は全身の病気と密接に関わっているため、包括的な健康管理がインプラントの長期安定に繋がります。
  3. オーラルフレイル対応: 口の健康から全身の衰え(フレイル)を予防するための検査(唾液検査、口唇閉鎖力検査など)も取り入れ、いつまでも美味しく食事ができる状態を維持します。

4. 患者さん自身ができる!インプラントを長持ちさせるための習慣

どれだけ質の高い治療を受けても、日々のセルフケアを怠ってしまうと、インプラント周囲炎のリスクは高まります。

4-1. 毎日の丁寧なセルフケア

  • 歯間ブラシ・デンタルフロスの活用: インプラントの周囲は特に汚れがたまりやすいため、通常の歯ブラシだけでなく、インプラント専用の歯間ブラシフロスを使って、インプラントと歯ぐきの境目を丁寧に清掃しましょう。
  • ブラッシング指導の徹底: 当院の衛生士が、インプラントの状態に合わせた正しいブラッシング方法を個別指導いたします。

4-2. 定期的な専門メンテナンス(プロフェッショナルケア)

インプラントの状態にもよりますが、3ヶ月〜6ヶ月に一度の定期的な通院は必須です。

  • 専門機器による徹底的な清掃: 歯科医院では、ご自宅では取り除けない歯石バイオフィルム(細菌の塊)を専用の器具で除去します。
  • 噛み合わせの微調整: 噛み合わせは時間の経過とともに微妙に変化します。定期的に専門医がチェックし、インプラントに過度な負担がかからないよう微調整を行います。

5. カウンセリングは長持ちの第一歩

「インプラントは何年持つか」は、その後のケアによって大きく変わります。

当院では、インプラント治療を失った歯を補うためのゴールではなく、一生涯、美味しく食事をし、笑顔でいられるためのスタートと考えています。

藤沢歯科は、専門性の高い医師と麻酔科医、そして歯科衛生士、管理栄養士が一丸となり、インプラント治療の成功と、その後の長期安定をサポートする万全の体制を整えています。

  • インプラントの費用や期間が不安な方
  • 他院で骨が少ないと言われた方
  • 歯科治療に強い恐怖心がある方

まずはお気軽にご相談ください。院長の雨宮 啓をはじめ、専門医チームが患者さん一人ひとりの状態を精密に診断し、長持ちするインプラントのための最適な治療計画をご提案いたします。

【藤沢歯科ペリオ・インプラント】

項目詳細
医院名藤沢歯科ペリオ・インプラント
院長名雨宮 啓(歯学博士・日本臨床歯周病学会指導医)
住所〒251-0055 神奈川県藤沢市南藤沢21-6-4F
電話番号0466-26-8541
ホームページhttps://fdic.jp/
アクセスJR・小田急・江ノ島電鉄 藤沢駅から徒歩1分

長持ちするインプラント治療、そして未来の健康的な生活について、ぜひ一度ご相談ください。


執筆者:院長
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・博士(歯学)
・日本歯科麻酔学会認定医
・日本臨床歯周病学会認定医・指導医
・日本口腔インプラント学会専門医
・日本歯周病学会歯周病専門医
・CDAC代表

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