むし歯や歯周病は口の中だけでなく、全身の病気の発症や進行にも影響を及ぼすことがたくさんの論文で示されています。天然歯を健康で保つための予防歯科に取り組むことで、お体の健康につながります。
「良好な歯の状態を保ち、いつまでも健康で若々しく、そして美味しく食事ができるように・・」
そんな笑顔が素敵な人生をサポートする予防歯科を地元湘南の専門医で!
2009年の開院以来、日本歯周病学会歯周病専門医・日本口腔インプラント学会専門医・日本歯科麻酔学会専門医といった専門性の高い歯科医師と日本歯周病学会認定医歯科衛生士とのチーム医療を行ってまいりました。2021年に管理栄養士がチームに加わり摂食嚥下・栄養サポートも含めたトータルアプローチによる予防歯科を提案しております。
初期のむし歯は痛みを感じにくいことから、気が付いたら歯髄(神経)まで細菌感染していることがあります。痛みを伴うむし歯は、かなり進行していることが多いため健康な歯がほとんど残っていないことも.一方で歯周病は痛みを感じることなく進行するため、気がついたら歯を支えている骨が溶けて歯がグラグラと揺れてきて歯の寿命が短くなってしまうこともあります.
予防歯科で3ヶ月に一度のメンテナンスを行うことで、虫歯の進行を遅らせることや健康な歯をたくさん残すことや神経を保存して修復できる可能性が高まります.また歯周病の主な原因である歯周病菌を少なくすることで、歯周病が進行しにくい口腔環境にして、良好に維持することができます。
永久歯を失うと二度と健康な歯は戻ってくることがありません。むし歯治療で歯を削ることや歯髄(神経)の活性がなくなると歯の寿命が短くなります。なるべく天然歯を健康に保ち歯列を維持するかがとても大切です。奥歯で食事ができることや,栄養をしっかりと摂取できることがお体の健康にもつながります.そのためにも予防歯科で今からできる虫歯や歯周病予防に取り組みましょう.
予防歯科では仕上げにプロフェッショナルトゥースクリーニング(PMTC)を行います。PMTCではポリッシングブラシやパウダークリーニングで歯の表面や歯肉などを清掃します。歯の表面に付着した、飲食物の着色や汚れを落としますので、歯の表面が明るくつややかになり、見た目も綺麗になります。
日本人の平均寿命は80歳を超え,2023年現在の高齢化率は約29%.10数年後には33.3%となり,3人に1人が65歳以上の高齢者という時代です.特に高齢者の要支援あるいは要介護対象者は年々増加しており,寝たきりで生活するのではなく健康寿命を延ばすことが大切です.年齢を重ねても自分で食事ができて,自分で洋服を着ることができて,自分でトイレにいけるなど.自立して生活をしている高齢者を調べると80歳で20本以上の歯を有する方が多いことが論文で示されています.そして,最近では歯の残存本数が少ないと脳の海馬や前頭葉の容積が小さくなり、認知症リスクが高まることや,歯周病の患者さんでは歯周病菌の影響も相まって認知症のリスクが高くなること報告されています.歯周病を予防して自分の歯を守ることでお体の健康につながります.
むし歯や歯周病は口の中だけでなく、全身の病気の発症や進行にも影響を及ぼすことがたくさんの論文で示されています。高齢者に多くみられる誤嚥性肺炎は、歯周病菌が肺に侵入することで発症します。また、歯周病菌の毒素により動脈硬化が引き起こされ、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めることや,歯周病と糖尿病とは相互に悪影響を及ぼすことが研究結果で示されています.そのほか,歯周病患者さんはリウマチの発症リスクを高めることやガンや認知症リスクを高めることがわかってきました.お口の健康があるからこそ,お体の健康を維持できるわけで,20・30・40歳のうちから自分の歯を健康に保つための予防歯科が大切ですし,50・60・70歳代では,これ以上歯を失わないための,あるいは,天然歯を健康で保つための予防歯科に取り組むことで,お体の健康につながります.
メディカルトリートメントモデルというプログラムの中で,初期の虫歯や歯周病などのリスク評価を行い、個々の患者さんに合わせた予防歯科プログラムを提案しております.歯を保存するために必要な治療は大切で,それには個々の歯の表層のエナメル質を温存することができるのか,歯髄(神経)を保護できるのか,あるいは歯髄処置を行って修復したほうが良いのかなど.治療するメリットとメンテナンスで対応するメリットを考え,将来を見据えた治療介入時期や治療方法を,新しいカリオロジー(虫歯学)やペリオドントロジー(歯周病学)に基づいて、また,論文や研究(エビデンス)と歯周病専門医による臨床経験(エクスペリエンス)とを照らし合わせた防歯科のプログラムとなっております.この初期歯周病・虫歯予防プログラムを終えたのちは,リスクをどのようにコントロールするかに重点をおいて定期的なメンテナンスプログラムを受けていただき,将来にわたって天然の歯を良い状態で保つためにできることをサポートさせていただきます.
2018年4月に藤沢歯科の2階に予防歯科に特化した「藤沢歯科予防クリニック」を併設。
予防歯科専門のフロアで、リラックスしながらお口のクリーニングやメンテナンスを受けることができます。
日本歯周病学会歯周病専門医による診査・診断と,虫歯や歯周病の進行状態に応じて,そして,皆さまのライフステージに合わせた予防プログラムを提案します.予防歯科を行う前に,天然歯を長期的の保存するための歯周組織再生療法やインプラント手術,矯正治療による咬合のバランスを調整するなど,必要があれば専門医による治療を行いますが,口腔内のむし歯や歯周病のケアは知識と技術を兼ね備えた歯科衛生士(日本歯周病学会認定歯科衛生士を含む)が,科学的根拠と歯周病専門クリニックとしての経験に基づく予防計画を提供します.
初期むし歯・歯周病予防プログラムでは口腔内の精密検査を行うところから始まります.唾液をサンプリングして,唾液のpHや量,唾液中の細菌量などを調べて,その結果に基づいてカウンセリングを行います.また年齢や性別によって、お口のトラブルが起きやすくなる時期がありますので,たとえば女性の場合、ホルモンバランスの影響により30代と50代に歯周病になるリスクが高まります。こうしたパーソナルデータを基に,患者さん一人ひとりの口腔内や生活習慣を把握し、長期的な視野に基づく今から行うべき個別の予防歯科を提供しています。
むし歯や歯周病は生活習慣病の一つとしての側面がありますので,食生活や生活習慣を改善すること,そして免疫力を向上させることが大切です.藤沢歯科予防クリニックの管理栄養士チーム部門では,インボディーによる体組成分析や食事記録を基に,いま現在の口腔内環境とライフステージにあわせた食生活のアドバイスや栄養サポートを行います.歯科治療の最終目的は、しっかり噛んで食べられる口の機能を取り戻し、楽しい生活を送ることですから,口も体も健康でいられるように、管理栄養士が皆さまの健康増進と栄養サポートを行ってまいります.