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2023年11月18~19日に東京で開催されましたDr Sean Holliday「アライナー矯正歯科セミナー」に参加してきました。
Dr Hollidayはイリノイ州シカゴ大学大学院歯科矯正学を専攻、現在では、米国矯正歯科学会認定医・指導医としてハワイオアフ島で矯正歯科を開業されているマウスピース矯正の専門医です。マウスピース矯正歯科はインビザラインに代表されるアライナー矯正治療のことを指しますが、従来型のワイヤー矯正治療と比較すると治療プロセスやコンセプトが大きく異なり、それぞれにメリットとデメリットが存在します。しかし近年では、マウスピース矯正歯科の適応症は大きく広がり、従来型のワイヤー矯正歯科では成しえなかった生体力学のマネジメント(歯の動かし方)ができるようになってきたことから、歯科医師にとっても、もちろん患者さんにとってもメリットが多くなってきたように感じます。中でもデジタルワークフローで診査や診断を行える部分だけでなく、治療後の予測を効率的に行えるため治療プロセスを最適化できるところがポイントです。今回は二日間を通じてマウスピース矯正歯科だからこその診査・診断と上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口)、開口(オープンバイト)といった症例別のマネジメント方法を学んでまりました。
藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターでは従来から行っているワイヤー矯正に『マウスピース矯正』を加えて、歯並びをキレイにして、噛み合わせを安定させるための矯正治療に取り組んでいきたいと思います。クリニック全体として新しい技術や知識をアップデートする大切さを忘れずに、患者さんに最適なインプラントや歯周治療、矯正治療を提供してまいります。
2023年10月29日に(株)松風東京支社(東京都文京区)で歯科衛生士向けのハンズオン実習・講演会で講師を務めてきました。
今回は藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターで取り組む歯科医師と歯科衛生士、管理栄養士のチームで取り組む歯周病治療について歯科衛生士の皆さまに向けてお伝えしました。私からは天然歯とインプラント治療の共存にフォーカスして、歯周病専門医が天然歯を保存するために何を考え、どのようなプロセスで歯周病治療に取り組んでいるのかのコンセプトについて講演させていただき、その後、藤沢歯科にご勤務頂いている歯科衛生士の大澤から歯周病治療を行う上での診査方法や歯周基本治療のカテゴリーとなる歯周病予防プログラムの流れと、管理栄養士との関りについて、歯周組織再生療法やインプラント治療、矯正治療といった包括的な歯科医療中の口腔ケアについて、そしてメンテナンスでどのように維持していくか実習を交えながらの講演です。生活習慣病の一つである歯周病治療は歯科医師と歯科衛生士、管理栄養士のチームアプローチが大切で、歯周病の細菌感染をできる限り除去すること、そして、歯周組織の安定を目指した噛み合わせのバランスを安定させること、免疫力を維持するためにできる食事療法といった多面的なサポートが必要だと考えております。また60歳代・70歳代ではオーラルフレイル(口腔機能低下)が顕在化してくる年代で、口腔機能低下が認められれば、機能回復とその後の維持のための筋機能療法やトレーニングについて、歯ブラシの方法や歯間ブラシ、デンタルフロス、マウスウォッシュだけに加えて提案しておりますので、あらためて、専門的な歯周病治療にご興味ある方はぜひご相談ください。
藤沢歯科は湘南地域における歯周病とインプラント治療を専門とするクリニックとして、歯周病専門医である歯科医師と認定歯科衛生士、管理栄養士とのチームで、皆さまの歯周病治療に取り組んでおります。
2023年9月15日(金)~17日(日)に、北海道・札幌コンベンションセンターで開催された第53回日本口腔インプラント学会学術大会に参加してきました。
大会のメインテーマは「国民から信頼される口腔インプラント治療 -口腔機能回復によるQOL向上への貢献-」で、今までであれば歯を失った後の治療方法として入れ歯(義歯)による治療方法が一般的でしたが、口腔機能回復という観点では咬合能力を天然歯と同等に回復することが難しいのが現実ですが、現在ではインプラント治療を行うことで天然歯と同等の咀嚼能力の回復が可能な時代です。インプラント治療で口腔機能の回復が可能となれば、入れ歯(義歯)とは異なり、タンパク質はもちろん根菜類といった栄養素をたくさん含む食事ができることから、咀嚼筋群も含む口腔機能の回復・健康維持はもちろん、お体の健康維持・増進につながっていきます。そのような流れの中で、本学会ではインプラント治療を通じた健康長寿社会の実現に貢献するためのさまざまなシンポジウムが開催され、講演を拝聴してまいりました。
藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターには2名の日本口腔インプラント学会専門医、3名の日本歯周病学会専門医と8名の歯科衛生士、3名の管理栄養士がチームとしてインプラント治療を担当しております。いつまでも自分の歯で食事ができることはもちろん、歯を失った後の咀嚼機能の回復のために、インプラント治療を通じた専門的な歯科医療を皆さまに提供してまいりたいと思います。
2023年7月29(土)-30日(日)に東京国際フォーラムで開催されたStraumann FORUM 2023に参加、講演してきました。大会のメインテーマは「Breakthrough for new era」、新しい時代へのブレークスルー・限界を超えるで、インプラント治療だけでなく、アライナー矯正(マウスピース矯正)治療や歯周組織再生療法などの、歯科医療の最前線について2日間にわたりシンポジウムが組まれています。
最近ではデジタル化の流れも相まって、診査・診断にとどまらず、インプラント外科や矯正治療においてもデジタル歯科を応用できる時代で、歯科医師はもちろん、患者さんにとって最適な歯科医療を提供できるようになっています。
私が担当させていただいたシンポジウムは「歯科衛生士・歯科技工士・歯科医師のチームで考えるインプラント補綴とメインテナンス」と題して、歯科医師と歯科技工士とディスカッションさせていただきました。私からは「インプラント治療が可能にする天然歯の保存 -歯科医師と歯科衛生士とのチームアプローチ-」というタイトルで、藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターで取り組んでいる歯科医師と歯科衛生士、管理栄養士とのチーム医療によるインプラントや歯周治療の取り組みについて、ここ数年取り組んできた症例を提示し、論文の考察を交えながら講演させていただきました。いつも思うことですが、歯周治療を行う中でインプラント治療があるからこそ天然歯が保存できる機会が増え、また、健康な天然歯があるからこそインプラントが健全に機能すると感じます。インプラントと天然歯をどのように共存させるのか・・歯科医師の診断力と、歯科衛生士と管理栄養士とのチーム医療が大切です。これからも藤沢歯科では湘南地域におけるインプラント・歯周病治療の専門クリニックとして、皆さまに適切な歯科医療を提供していきたいと考えております。
大会のメインテーマは「再生療法 NEXT STEP」で、歯周病治療の基本となる様々な治療方法や概念にとどまらず、歯周病で失われてしまった歯槽骨(歯を支えている骨)や歯肉(歯の周囲組織)といった歯周組織の再生にまでフォーカスしたプログラムが組まれていました。国内だけでなく海外から著名な歯周病専門医を招聘するなど、2日間を通じて歯周病に関わるセッションとなり様々な観点から「臨床歯周病学」を学ぶ機会となりました。海外演者の講演を拝聴すると、歯周組織再生療法を適応することで、天然歯の保存の可能性が高まることがイメージできますし、知識としてもまだまだ知らないことが多く、久しぶりに有益な時間を過ごすことができました。
そして今回の年次大会では、6月24日(土)9:10から、歯科衛生士の大澤さんが「包括的な歯科治療を通じて歯科衛生士として関り、SPT10年が経過した広汎型慢性歯周炎患者の一症例」というタイトルで講演する機会を頂きました。
藤沢歯科で行っている歯科医師と歯科衛生士、管理栄養士によるチームアプローチによる歯周病治療の取り組みについてお話しさせていただきましたが、10年の経過を振り返ると、あらためて歯周病専門医の存在だけでこのような結果を得ることは難しく、藤沢歯科にご勤務頂いている歯科衛生士の皆さんと管理栄養士による栄養サポートあってのことだと感じます。一方、私のセッションは同じく6月24日(土)12:00から「認定歯科衛生士限定CECプラチナム講演」で「歯科衛生士が知っておくべき局所麻酔学 -安全で快適な歯周治療を行うために-」と題して歯科衛生士の皆さまが局所麻酔を行うことの見解や、日本歯科医師会や日本歯科麻酔学会、日本歯周病学会のスタンスや現状、そして、これからの展望について臨床例を交えながら、私たち日本歯科麻酔学会認定医・専門医が考える局所麻酔薬に対する考え方について講演させていただきました。歯科衛生士に皆さまにとってはこれからのトピックスでもありますので、こちらは2024年6月に、CDACを通じて実習・講演会を開催させていただこうと思います。
この二日間を通じて。昨年の40周年記念大会に引き続き、福岡国際会議場の大きな会場で講演させていただきましたこと、木村理事長、吉田大会長、そして実行委員長はもちろん、歯科衛生士委員会の皆さま、学会の関係者、そして今までご指導いただいてまいりました先生方に感謝申し上げます。
これからも神奈川県藤沢市、そして湘南地域における歯周病専門クリニックとして、藤沢歯科の歯科医師・歯科衛生士・管理栄養士とともに、目の前の患者さんに適切な歯周治療やインプラント治療を提供してまいりたいと考えております。
4月23日(日)に、東京・台東区で開催された日本臨床歯周病学会第93回関東支部教育研修会・第39回歯科衛生士セミナー合同研修会に参加してき ました。大会のメインテーマは「ライフステージを考慮した歯周治療〜若年期〜」で、年齢によって歯周病の進行状況や治療方針は変わってきますが、そんなライフス テージに配慮した歯科医師と歯科衛生士とのチームアプローチについて会員発表や特別講演が開催されました。午前中の会員発表は、歯科衛生士による歯周基本治療で天然歯の保存に努めた症例発表や、抜歯になるかもしれない歯周病の歯に対して歯周組織再生療法を適用して歯の保存が可能となった症例の発表など、久しぶりの現地での開催にふさわしい素晴らしい発表を伺うことができました。午後には10数年ぶりとなる宮本先生の講演を拝聴する機会となり、私が30代の時に教えていただいたこ ろから・・その後の10年症例や20年症例を拝見させていただきました。特に患者さんの年齢が20歳代や30歳代の若い世代であればなるべく天然歯の保存に努める ことを検討して、歯周組織再生療法を適応すること、あるいは、歯周病が重症化している場合には抜歯する箇所を必要最小限にしながら、インプラント治療を用いて周 囲の天然歯の保存に努めるなど、また違った配慮となります。そんな若年期に対する歯周治療について1日を通じて学ぶ機会となりました。
藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターには2名の歯周病専門医と9名の歯科衛生士、3名の管理栄養士がチーム医療に携わっております。ライフステージに合わせ て、特に、生活習慣病でもある歯周病は全身との関わり合いが強く出てまいりますので、食生活のサポートも含めた歯周病治療を皆さまに提供してまいりたいと思いま す。
2023年3/26日に、東京・新宿で開催された日本臨床歯周病学会関東支部CEC(continuous education course)セミナーに藤沢歯科に勤務する歯科衛生士が参加してきました。
今回参加させていただいたコースは、歯周治療で大切なスケーリング・ルートプレーニングやスケーラーのシャープニングといったハイジにストワークを1日実習・講演で学ぶセミナーです。歯周治療で大切となる「歯周病菌を口腔内から減らす」ために、歯周基本治療時やメンテナンス(予防歯科)時に歯垢(プラーク)や歯石除去が重要となりますが、その流れとしては、①歯周病の進行度合いを検査する ②歯石を探査する ③適切に歯石をとる ④歯周組織の状態を良好にする ⑤歯周組織の反応から将来を予測する といったプロセスとなります。このプロセスの中で大切な歯周治療器材が、プローブ(歯周ポケットの検査や歯の表面を探査する器材)とスケーラー(歯石をとったり、歯根の表面をきれいにする器材)です。中でもスケーラーは毎日歯石を取るために使う器材ですから、刃先は丸まってしまったり、刃こぼれもおこしますので、刃先を研ぐシャープニング作業を行い、歯科衛生士が治療しやすいように機材を準備しています。適切な器材を選択して、適切に器材のお手入れを行って、最後に大切な「指先の感覚」をトレーニングしてようやく一人前のハイジにストになると思いますが、デジタル化が進む時代に・・この探査能力が一番大切になってきます。歯周ポケットの状況を確認するにも、どこに歯石があるのか、歯根の表面がきれいになっているかどうかなど。プローブを使っての手指の感覚に神経を研ぎ澄まして探査能力を高めていくのです。私も今でこそ、どこに歯石が残っている可能性があって、どこがきれいな歯根表面になってきたかと、ある程度の探査能力が備わってきましたが、20代の時は優秀な歯科衛生士の方々に「雨宮先生、ここに歯石が残っています」と良く指摘を受けながら研鑽を積んでまいりました。良い器材をそろえ、練習を重ねて、精度を上げてと、このラーニングステージはどの分野でも同じだと思います。
藤沢歯科は湘南地域における歯周病とインプラント治療を専門とするクリニックとして、歯周病専門医である歯科医師と認定歯科衛生士、管理栄養士とのチーム医療に取り組んでまいります。
2023年2/18~19日に長野県松本市で開催された日本口腔インプラント学会 第42回関東・甲信越支部学術大会に参加してきました。
大会のメインテーマは「不可能を可能にするインプラント外科・全身管理」です。
歯を失った後に咬める機能を回復する歯科治療(欠損補綴)のインプラント治療をすべての患者さんに安全に提供するためには医科歯科連携が大切で、また、病院とクリニックとの連携と高度医療の研究開発が必要とされることから、最近増えている骨粗しょう症・骨吸収抑制剤投与患者さん、抗血栓療法患者、高齢者など、様々なリスクを抱える患者さんに対して、安全で快適なインプランを手術を行う上での最新の知見に関するプログラムが組まれていました。全身管理を考慮したインプラント手術については様々な概念や、ガイドラインの変更もあるため、できる限りの最新の知見にあった対応が求められますし、藤沢歯科でも静脈内鎮静法を活用した痛みを和らげるインプラント手術の提供も大切なポイントとなります。
これからも安全で快適な歯科医療を提供できるように研鑽を積み、藤沢歯科ペリオ・インプラントセンターの歯科医師・歯科衛生士・管理栄養士によるインプラント外科・全身管理を提供してまいりたいと思います。
2023年1/7-9に、大阪で開催されたClubGP Advanced Seresで上顎臼歯部におけるインプラント治療の選択について実習・講演してまいりました。 土曜日は藤沢歯科で取り組んでいる上顎洞底挙上術(歯槽骨の再生治療)について2時間の講演、そして月曜日は実際の流れを実習形式で、採血を含む手術の実習を担当させていただきました。
上顎の骨が吸収してインプラント手術ができないといわれた患者さんでも、現在では上顎洞底挙上術(サイナスリフト術)といって、上顎歯槽骨の再生手術を行うことでインプラント治療が可能となる時代です。確実な歯槽骨の再生を達成したいですが、手術が長時間に及んだり感染リスクが高いことを避けるために、なるべく短時間で治療成績の良い手術方法を選択します。それには適切な診査・診断・治療計画が大切ですので、日本口腔インプラント学会専門医のいる藤沢歯科までご相談ください。
これからも藤沢市、そして湘南地域における歯周病治療やインプラント治療に、藤沢歯科の歯科医師と歯科衛生士、管理栄養士と共にインプラント治療を含む複合的な歯科医療にチームで取り組んでまいります。