国民の80%が歯周病と言われる日本で約1,200人、歯科医師の1%しかいない歯周病治療のスペシャリスト「歯周病専門医」
「歯周病専門医」は、国民への新たな専門的な歯科医療制度として、特定非営利活動法人日本歯周病学会が、歯周治療を専門的に取り扱うに充分な技量と知識を有する歯科医師を認定する制度です。日本歯周病学会が認定した「歯周病専門医」は、厚生労働省の定める専門医制度で、国民の口腔保健の増進に貢献することを目的とした専門資格にあたります。
「歯周病専門医」は、国民への新たな専門的な歯科医療制度として、特定非営利活動法人日本歯周病学会が、歯周治療を専門的に取り扱うに充分な技量と知識を有する歯科医師を認定する制度です。日本歯周病学会が認定した「歯周病専門医」は、厚生労働省の定める専門医制度で、国民の口腔保健の増進に貢献することを目的とした専門資格にあたります。
日本歯周病学会歯周病専門医の取得には、症例提出と筆記試験を受けて「歯周病認定医」に合格することから始まります。歯周病認定医を取得してから2年間の臨床歯周病学に関する研鑽を積み、歯周病専門医としての10症例の症例提出と、症例発表を行い、試験に合格すると、日本歯周病学会歯周病専門医として標榜できるようになります。
歯周病専門医取得後は、5年ごとに専門医としての資格更新が求められていて、日本歯周病学会への参加はもちろん、歯周病学に関するさらなる臨床経験を積み、日々新しい治療技術や考え方、学術論文などの歯周病学に関する見識を深めていきます。
国民の80%が歯周病と言われる日本において、歯周病専門医はおよそ1200人程度と、その数は少なく・・全体の歯科医師のうち約1%程度しか存在しないという現状です。
日本歯科医師会は80歳で20本の歯を残す事を目標とした「8020運動」を提唱していますが、厚生労働省が定期的に行っている歯科疾患実態調査によると、80歳の一人あたりの平均残存歯数はたった4本です。4本ですと、どうしても入れ歯を使わざるを得ないのが現状であり、その事は多くの高齢者が義歯を使用している事からも明らかかもしれません。なぜ加齢と共に歯は失われるのでしょうか?
歯の喪失の原因として虫歯と歯周病によるものが9割以上を占めています。現在、虫歯の治療に関しては、予防法も治療法も確立され、普及してきました。万が一虫歯になっても歯を抜かなければならないほど放置する人はまれです。つまり、多くの人が歯周病で歯を失っているのが現状なのです。自分自身の歯を長持ちさせるためには、この歯周病の治療と予防は国民的課題だと言えそうです。また、従来、歯周病は「一般歯科」の中に位置付けられていましたが、患者にとっては、本当に治るのだろうか?と言う疑問が大きいと思われます。事実、歯周病の分野は比較的新しい学問であり、治療内容も複雑なのが現状です。
そのため、歯周病に対する的確な診査、診断、治療の行える歯科医師は現在のところ、残念ながら小数に限られています。 そこで、日本歯周病学会は、一定の臨床経験と知識などを試験し、その合格者に対して、「日本歯周病学会専門医」という専門医資格を認定し、国民の口腔保健の増進に貢献する専門歯科医師を養成しています。皆様のお口の健康を長期にわたって維持するためにも、予防プログラムから最先端の歯周病治療まで行える歯周病専門医を、ぜひご活用下さい。